贅肉を落としたい…カラダの仕組みを解説
歳を重ねるごとに気になる、背中にお腹に二の腕にたっぷりくっついた贅肉…
そもそもなんで贅肉はついちゃうの?
どうやって落とすの?そんな贅肉の仕組みを解説します!
贅肉って?
引用:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11006004641&GroupCD=0
タプタプのお腹、二の腕、背中など贅肉がたっぷりついた体にうんざりしている人は少なくないですよね。
そもそも贅肉の正体をご存知ですか?
贅肉は余計についてしまった体の脂肪のことを言います。
当たり前のことのようですが、重要なのは”余計に”という部分です。
脂肪全てが余分だと思われがちですが、実は重要な役割も果たしています。
引用:http://medick.biz/category/select/cid/2945/pid/91778
例えば、体を温める、臓器を守るなどです。
脂肪は熱伝導率が良く、熱を抱え込むので体の保温機能を高めてくれます。
また、外から衝撃を受けた際に体の臓器を傷つけないよう守ってくれる役割もあります。
こういった役割から、子供を産むという機能を持った女性は、子宮の周りを守ったり、体を冷やさないために男性よりも脂肪がつきやすいのです。
そして、もう一つ脂肪は大きな役割を果たします。
それは、備蓄エネルギーとしての役割です。
ハードな運動によりエネルギーが不足した際や、食事からの摂取されるエネルギーが少なくてエネルギーが不足してしまう場合などに、脂肪を分解してエネルギーとして使っているのです。
このように、脂肪は実は重要な役割も果たしていて、ある程度はなくてはならないものなのです。
しかし、いざという時のために蓄えられた脂肪は使われないまま留まっていると、どんどん蓄積してしまい、贅肉へと変わってしまうのです。
使われず体内に残された”余計な”脂肪は、長い時間をかけて贅肉へと変わるので、それを取るのには同じように時間が必要になってしまうのです。
つまり、そもそもつかないように心がけることが大切なのですが、ではどのようなことが贅肉たっぷりの体型を作る原因となるのでしょうか?
①炭水化物や脂肪分の過剰摂取
引用:http://ameblo.jp/diet-witch-aki/entry-12167632941.html
先ほども述べたように、体を健康的に維持するためにはある程度の脂肪は必要です。
またエネルギー源となる炭水化物は人間が生きていく上で不可欠な栄養素です。
しかしどちらも過剰に摂取してしまうと、消費しきれずに残ってしまうのです。
消費エネルギーには代謝エネルギーと運動エネルギーの二つがあり、代謝エネルギーとは、呼吸や消化吸収、睡眠食事など体の生命維持のために必ず消費するエネルギーです。
この代謝エネルギーは消費エネルギーの約7割を占めると言われています。
特別に運動をしなくても、体はエネルギーを消費するので必ず摂取エネルギーは必要ですが、過剰摂取は太る最大の原因となります。
あまってしまったエネルギーがいざという時のために脂肪として蓄えられ、それが使われないまま、またカロリーを摂取して、どんどん脂肪は蓄積していくのです。
食べないことはダイエットする上でも、健康を維持する上でも絶対にしてはいけないことですが、食べ過ぎもどちらにとってもデメリットをもたらす行為なのです。
②野菜不足
引用:http://www.gabunomi-saibai.com/archives/260
現代人の約7割が野菜不足と言われているほど、実はみなさん必要とされる量の野菜を摂れていないのです。
野菜は代謝を上げたり、お通じをよくしたり、ダイエットには欠かせない食材です。
野菜はコレステロールの吸収を抑えたり、食後の血糖値の上昇を抑える役割も果たします。
血糖値が上がると分泌されるインスリンは、糖を各細胞に運びエネルギーへと変える役割と同時に、中性脂肪を生成する役割も果たします。
過剰な炭水化物の摂取に加えて、野菜が不足していると、本来下がるはずの血糖値が上がりっぱなしになり糖をどんどん中性脂肪に変えてしまうのです。
そしてその中性脂肪は最終的に贅肉へと変わってしまいます。
③運動不足
引用:http://b-cube-program.com/blog-zakotsu20160907/
どんなにカロリーを摂取しても、その分消費していれば太ることはありません。
逆に、摂取カロリーを少し減らしたくらいでは、一切運動をせず消費カロリーが少なければ、あまったエネルギーは結局贅肉へと変わっていきます。
摂取カロリーを抑えることももちろん大切ですが、よく食べる人は運動をして消費カロリーを増やすしかありません。
また、蓄積された中性脂肪が燃焼されるのも、運動によってエネルギーを必要としている時だけなので、運動をしなければ脂肪がエネルギーとして使われることはありません。
そこに上からまた脂肪がたまって、どんどん取れにくくなっていくのです。
贅肉がどのような原因でついてしまうのかはお分りいただけたと思いますが、重要なのは、ついてしまった贅肉はどうすれば良いのかということです。
ついてしまった贅肉は取るのに相当時間がかかると思った方がよいでしょう。
短期間ではなかなか落ちませんが、落とす方法はあります。
贅肉を落とすために STEP1
引用:https://slim-love.com/stomach-diet/6006
まず、これ以上贅肉を付かないようにするために中性脂肪が増えるのを防ぐことから始めましょう。
その方法は摂取カロリーを抑えることです。
贅肉の正体は、食事から摂取した炭水化物や糖質、脂質が中性脂肪へと変わり、それが脂肪細胞に蓄えられたものが使われないままになったものだと説明しました。
つまり、食事自体の量を減らせば中性脂肪は減らせますから、これ以上贅肉が増えることはありません。
しかし、一切食べないことは逆効果になります。
体はエネルギー不足が続くと、なるべくエネルギーを使わず体内に蓄えようとしてしまうので、代謝が悪くなり消費カロリーが減ります。
また、次に摂る食事の吸収率も上げてしまうので断食という方法はかなり危険です。
基礎代謝と同じカロリーは摂取していなければ逆効果となるので、カロリーコントロールをしっかり行いましょう。
理想の摂取カロリーは1日1500kcalと言われています。
野菜もしっかり摂り、バランスの良い食事を心がけ、カロリーを抑えていれば、それ以上中性脂肪が増えることはありません。
しかし、増えることはありませんが、残念ながら減らすということには直結しません。
カロリーコントロールと栄養バランスの取れた食事を続けていれば、基礎代謝による消費で少しずつでも贅肉はエネルギーとして消費されるかもしれません。
しかし、それだけで贅肉を落とすのはかなりの時間が必要になるので、効率を上げるためには、もうワンステップ上げる必要があります。
贅肉を落とすために STEP2
引用:https://www.life-rhythm.net/stair/
摂取カロリーを抑えることに加えて、消費カロリーを増やすことが贅肉を落とす早道です。
摂取カロリーが消費カロリーを上回ることが太る原因であり、贅肉がつく原因な訳ですから、摂取カロリーを抑えなおかつ消費カロリーを増やすことで効率よく痩せられるというわけです。
脂肪は備蓄エネルギーとしての役割があると前述したように、運動することで不足したエネルギーを脂肪が燃焼することでエネルギーに変えるので、運動を行うことで贅肉を燃焼し落とすことができます。
では、運動とは具体的にどのようなものが有効でしょうか。
脂肪を燃焼するための運動は有酸素運動と呼ばれる、ゆっくりと継続した運動、例えばウォーキングやゆっくりとしたスイミングなどが有効です。
筋トレなどの短期的で激しい運動を無酸素運動といい、こちらは筋肉を鍛えるための運動です。
脂肪を燃焼したいわけですから、有酸素運動と思いがちですが、実は無酸素運動も大切です。
筋肉が増えると言うことは、代謝が上がり結果的に中性脂肪の燃焼率を上げることにもつながるので実はどちらの運動も大切なのです。
この二つを併用して行うことが1番効率的に痩せることの出来る運動で、有酸素運動だけをするよりも効果は3倍近くになると言われています。
その方法は、順番さえ守れば簡単なので、是非試してみてください。
効率の良い運動の方法
引用:http://pinky-media.jp/I0007305
1.無酸素運動を5分行う。
2.20分かけてストレッチを行う。
3.5分有酸素運動を行う。
たったこれだけです。
有酸素運動だけで効果を出すためには、ウォーキングをするにしても20分以上継続しなければ効果はないと言われています。
しかし、無酸素運動を先に行うことで、その後に分泌される成長ホルモンが脂肪の燃焼を促してくれるため5分間の有酸素運動で十分効果が得られるのです。
ただし、無酸素運動後このホルモンが分泌されるまでに20分の時間を要するので、ゆっくり時間をかけてストレッチを行うと良いでしょう。
ストレッチは血行を促進し体温を高めてくれるので、その後の有酸素運動の質を高める効果が期待できます。
まとめ
引用:https://dietplus.jp/public/article/news/20170118-104009
体のいたるところについた贅肉は長年エネルギーを使わずに溜め込まれて徐々に蓄積していくものです。
若いうちは食べる量が多くても代謝がいいので全て消費できていたのに、加齢と共に気づかないうちに代謝は落ちて、それなのに摂取カロリーは以前のまま。
消費しきれなかったカロリーはどんどん中性脂肪となっていざと言う時のために蓄えられ、今か今かと出番を待っても、なかなか使われることもなく、”余計な”脂肪となり、お腹に、背中に、二の腕に、贅肉となって現れるのです。
これだけ時間をかけて出来上がった贅肉は、少しの努力では取ることは難しいのです。
食事制限によるカロリーコントロールでも、筋肉量が落ちてしまい、体重は減ってもたるんだ体型になってしまう可能性があるので、運動もしっかり行わなければなりません。
効率よく、早く結果を出すためには、食事制限プラス運動を併用して、効果を最大限に高めましょう。
贅肉を落としたい…そう思うのであれば、まずは体の仕組みをしっかり理解して、どのようなアプローチが有効なのかを考え、効率的に贅肉を落としたいですね。
引用:http://by-s.me/article/313478785526556981